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鮭の一鰭(いちびれ)
2017年1月10日

皆様、新年明けましておめでとうございます。
村上では塩引鮭は年越し魚として、大晦日にはどの家庭の食卓にも欠かせない伝統食ですが、その胸びれの付いているカマの部分は「一鰭」と呼ばれ特に珍重されます。
1匹の鮭からわずか2切れしか取れない一鰭は、大晦日からお正月にかけて神棚にお供えされ、その後一家の家長・主人のみが食べることを許されて来ました。
一鰭は鮭が生まれてから一生を終えるまで、休むことなく絶えず動き続けることから、生命の象徴として捉えられて来たのです。一家の大黒柱がその強い生命力にあやかり、一年間家族を守って行けるようにとの願いが込められています。
地域に伝わる昔からの伝統・習慣をこれからも大切にして行きたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。