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棒鱈(ぼうだら)の天日干し
2019年3月18日
この写真は当社の関連会社・(株)北海永徳でスケトウダラを原料に棒鱈を製造している風景です。棒鱈は日持ちしない鱈を流通させるために、北海道では古くから加工されて来た保存食です。
製造工程は、地元で水揚げされた新鮮なスケトウダラの頭と内臓などを取り除き、丁寧に水洗いし、1~2ヶ月間天日干しにするというシンプルなものです。夜間には気温がマイナス20度にも下がる冬期間に寒風で干し上げることで、身に含まれる水分が凍結し、乾いた時に棒鱈特有の身にすが空いた状態に仕上げることができます。
かつて、加工された棒鱈は北前船で関西方面に運ばれていたことから、今でも関西地方では正月のおせち料理の一品として棒鱈煮を食べる習慣があります。たらふく食べられるという語呂合わせから、今年一年食に困りませんようにという意味があるのだそうです。