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大名倒産
2020年5月25日
人気作家・浅田次郎の小説「大名倒産」を読む機会がありました。実はこの作品、江戸時代の越後・村上藩がモチーフと言われており、実際数年前に浅田氏本人が村上の瀬波温泉に1週間ほど滞在し、町歩きをしながら取材を重ね、構想を練っていた姿が伝えられていました。その後文芸春秋に連載が開始されましたが、この度の単行本の刊行が待たれていました。
話は越後の丹生山松平家の若殿が、25万両という多額の借金を抱えてながらも、立て直しのために奮闘努力する物語です。若殿を取り巻く個性豊かな登場人物や様々な神様が入り乱れ、次々と難題が起こり物語は進行して行きますが、涙あり笑いありで大円団を迎えます。
物語中、村上の塩引鮭を思わせる鮭のイラストや旗本の無類の鮭好きのエピソードが何度も登場します。ぜひ村上の地を舞台にして映画化されることを期待しています。