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岩手県の秋サケ漁、今季も不漁か?
2020年8月24日
北海道に次ぐ全国第2位の漁獲量を誇りながらも、近年不漁が続いている岩手県の秋サケ漁が今季も低迷しそうです。岩手県水産技術センターが発表した2020年度の回帰予報によると、数量で195万尾、重量で6158トンとなっており、東日本大震災前の5季分の平均値の2割程度にとどまる見通しです。
数量予測195万尾を年齢別で分類すると、3歳魚が28万尾、4歳魚が162万尾、5歳魚が9千尾、その他が4.1万尾と4歳魚が圧倒的に多く、全体の83%を占める予測となっています。
地球温暖化による海水温の上昇が大きな要因とされる中、即効性のある対策は見当たらず、資源確保のための種卵確保への影響も懸念される状況です。また温暖化以外にも震災後の稚魚放流数の減少や、長年繰り返されて来た人工ふ化放流による稚魚の劣化など複合的な要因が考えられるということです。