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札幌中央市場が輸出事業
2021年1月18日
北海道の札幌中央卸売市場が2024年度、市場内で輸出手続きを一括して行う「ワンストップセンター」を開設し、有望なアジア市場を中心に、水産品や青果品の海外輸出事業を開始します。現在は各卸売業者が個別に輸出している状況で、道内市場では初の取り組みとなります。
海外輸出には、輸出相手国・地域によって加工、保管施設の登録や衛生上の証明書発行などの煩雑な手続きが必要です。それに加え、採算をとるためにまとまった輸出量も必要となり、生産者や中小卸売業者が継続的に輸出に取り組むのは難しいのが現状です。
同市場が輸出事業に進出する背景には、少子高齢化や小売業者による市場外取引の増加で、各地の市場の経営が厳しくなっていることがあります。2019年度の札幌中央卸売市場の年間出荷額は1439億円にとどまり、20年前の60数パーセントに減少しています。