スタッフブログ
サッチェプ作り
2021年12月20日

アイヌ民族伝統の保存食「サッチェプ(鮭の丸干し)」作りが、北海道白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で行われました。鮭を「カムイチェプ(神の魚)」と呼び、食料としてだけでなく皮を利用するなど鮭を大切にしてきたアイヌ民族ですが、サチェプ作りはアイヌの冬の風物詩で、ウポポイで取り組むのは2回目となります。
原料の鮭約130尾は白老沖で今秋水揚げされ塩漬けされていたもので、塩抜きし水洗いした後、腹の内部に風がよく当たるようにヨモギの枝を2本差して、丸太で組んだ高さ約4.5メートルの干し場に吊るしました。
来年2月まで寒風にさらして乾燥させた後、伝統家屋・チセの中に移し、5月中旬までいろりの煙で燻します。完成したサッチェプはウポポイの調理体験プログラムで使用するほか、来場者への試食も検討しているとのことです。