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村上紅茶
2022年6月14日

400年以上の歴史があり、北限の茶処として知られる村上市ですが、緑茶だけでなく紅茶も作られていることをご存知でしょうか。緑茶も紅茶も同じ茶の木の葉が原料ですが、茶葉を蒸して揉んで乾燥させ不発酵で作る緑茶に対して、紅茶は茶葉を発酵させて作るという違いがあります。
明治時代の日本のお茶の主な輸出先はアメリカでした。当時アメリカでは緑茶と紅茶が人気を二分していましたが、次第に紅茶が好まれるようになりました。それを受け、村上でも紅茶の生産が始まったと言われています。
明治~大正時代と活況を呈した茶の業界でしたが、第二次世界大戦の敗戦を経て次第に衰退し、ついに村上紅茶も姿を消してしまいました。それから半世紀以上の時が流れた現在、村上茶の若い生産者が当時の古い文献をひも解き、村上紅茶を復活させ、今では数件のお店で紅茶が作られています。