村上市の中でも良質な魚介類が採れる岩船港を擁する岩船地区で、航海や町の安全を祈願する「岩船大祭」の本祭が3年ぶりに開催されました。笛や太鼓の音とともに金箔で彩られた豪華絢爛やおしゃぎり屋台9台が港町を練り歩き、町は活気に包まれました。

岩船大祭は石船（いわふね）神社の例大祭で、500年以上の歴史があるとされ、7月の村上大祭、9月の瀬波大祭とならび村上三大大祭のひとつに数えられています。過去2年は新型コロナウイルス感染拡大により中止となっていましたが、今年は全9町内が揃って参加しました。

無礼講の祭としても知られる同大祭。祭期間中は、見知らぬ人が家に立ち寄ってもご馳走やお酒を振る舞うのが礼儀とされています。祭にかかる出費も相当で、岩船では年収を13で割り毎月の生活費とし、1ヶ月分を丸々祭に充てると言われるほどです。