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大須戸定期能、5年ぶりの通常開催
2024年4月8日
新潟県無形文化財・大須戸能の通常定期公演が4月3日、村上市大須戸にある八坂神社の能舞台で行われました。3演目が披露され、地域に春の訪れを告げました。
過去4年間は、新型コロナの影響で来場者を地元住民と関係者に限定して行ってきましたが、今年は5年ぶりの通常開催となりました。演目は「鶴亀」と「羽衣」、狂言の「三本柱」の3番組で、鶴亀では優美な舞が、羽衣では見ごたえのある美しい天女の舞が披露されました。
大須戸能は弘化元(1844)年の冬、庄内黒川の能役者・蛸井甚助が大須戸に滞在した際に、村人が指導を受けたとされ、嘉永5(1852)年の記録には、「古来の能装束が欠損して役に立たなくなったので奉納を願う」と記されています。現在は、例年4月3日の八坂神社能舞台で行われる定期能と、8月15日に行われる薪能で鑑賞することができます。