先月、北海道標津町にある子会社・(株)北海永徳に出張に行って来ましたか、その際にお客様からの注文により、知床の斜里港で揚がった希少な「鮭児」を一尾買い付けする場面に出くわしました。

驚いたのはその価格です。3.2キロと鮭児にしては大きめでしたが、キロ当たり6万2千円、つまり一尾約20万円の仕入れとなります。この価格に中間マージンや運賃が加算されて末端の消費者に届く時には、一切れ何万円になってしまうのでしょうか。

鮭児はロシアのアムール川生まれの鮭で、日本生まれの鮭の群れにまぎれてオホーツク沖まで南下してしまい、北海道で希に漁獲されるものです。水揚げされる鮭の1万尾中、わずか1〜2尾しか獲れないことから幻の鮭とも呼ばれています。通常の鮭の脂肪率が2〜15％程度なのに対して、鮭児は20〜30％と全身が大トロ状態。脂のり抜群の鮭です。