子供の頃は、親の職業がら年末は一年でも一番忙しいシーズンで、旅行などに連れていってもらうことはありませんでしたが、その代わり仕事が一段落すると、大晦日から三が日にかけて全国の色々な所に連れて行ってもらった記憶があります。

お正月期間中の旅行ということもあり、各地のホテルや温泉宿では朝食にお雑煮が提供されましたが、子供ながらにそれぞれの土地に伝わるお雑煮の味付けや具材の違いを感じ、またそれを楽みにしていました。醤油ベースのお雑煮はもちろん、白味噌やお澄ましのような上品なものもあり、各地の味覚を家族で堪能したのは良い思い出です。

村上では一般的には醤油ベースのオーソドックスな汁に、鶏肉や人参・ごぼうなどの根菜を入れる家庭が多いようです。でもそれで終わらないのが村上。仕上げに醤油イクラをトッピングして頂くのが村上流のお雑煮です。