村上の町屋通り「庄内町」と「小町」の趣のある町屋の軒先に塩引き鮭を吊るすイベント「越後村上塩引き街道」が12月1日から20日まで開催され、村上を訪れた観光客らがスマホで記念撮影を楽しむ風景や、テレビや雑誌などの取材陣が撮影に訪れる光景が見られました。

村上市観光協会が主催する当イベントは地元教育機関とも密接に繋がっています。塩引き鮭を仕込むのは市内小中学校の生徒たち。学校の授業の一環として熟練者の指導の下、塩引き鮭づくりを体験します。生の雄鮭のえらや内臓をきれいに取り除き、塩を擦り込む作業は想像以上に大変で、毎年生徒たちは悪戦苦闘しています。

寒風で干し上げた鮭は塩引き街道に提供されますが、体験した生徒たちにはその一部の鮭を切り身にして持ち帰ってもらい、実際に家庭で食べることで食育の一環ともなっています。